不動明王
大日如来の化身とも言われる不動明王。
足立山明徳院で祀ってある不動明王についてご説明致します。
目を見開いた形相で怖い印象を持たれることもある不動明王ですが、
実は慈愛に満ちた明王なのです。不動明王には “動” の不動明王と
“静” の不動明王があり、足立山明徳院で祀っているのは ”静” の不動明王です。
“静” の不動明王は目に見えない因縁を断ち切る存在で、特徴的な形相は必至さを表しています。
例えば川で子供が溺れているのを助ける時、優しい顔で川に飛び込んだりはしません。
きっと必死な顔でなんとかしようともがいているはずです。
不動明王の一見すると怖く映る形相は、必死に皆様を助けてようとしていることを表しています。
お顔についてですが、左右ガチャ目上と下をで牙も上と下に生えています。
これは古代不動と現代不動で違います。 (足立山明徳院では古代不動を祀ってある)
上にも下にも目や牙が向いているのは、天の神28神にも地の神36神にも睨みを利かせていることからきています。
さらに、右手には剣、左手には縄をもっています。「悪い神出てこい」という意味が込められており、
不動明王は様々な神に災いを起こさせない為、慈愛の心で皆様を守っているのです。